フルーツの王様・ドリアン

フルーツの王様と呼ばれるドリアンはタイ、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナムを主な産地としています。

濃厚なトロリとした食感とクリーミーな舌触り、そして独特な甘味と何とも言えないコクがあり、各産地でも高価ながら常に人気の
あるフルーツとなっています。また栄養価が高く、マグネシウムやリンといったミネラルに富み、ビタミンB1、ビタミンB2を豊富
に含むことから疲労回復に効果があります。

そんな人気のドリアンですが、現在出荷されているような品種のドリアンが収穫できるようになるには大変な農園管理と年月を要し
ます。木は植樹から5年~8年程度で5m程度に育ちようやく収穫できるようになり、1本の木から1年に100~200玉の収穫
があります。木は最終的には10m以上、高いものでは30mにもなります。

果実は小さいもので1玉1kg~2kg、大きいものでは4kg~5kgにもなるドリアンですが、その重量の大部分は固いトゲに
覆われた外皮で、果肉部分は重量の20~25%程度となっています。



タイのドリアン

タイのドリアンは、東部チャンタブリ、ラヨーン、南部チュンポ-ンが主要産地です。その中でも近年ではチャンタブリが高品質
のドリアンを生産する一大産地として名高いです。200種類以上あるといわれるドリアンの中でもモントーン種が比較的匂いも
抑えめで甘味の強い優れた品種となっています。

首都バンコクでは人気の高いフルーツとしてスーパーのほかに生活市場や路上のドリアン屋台、また車の荷台での臨時屋台など4月
~8月の収穫期には、街中の色々な場所で販売されています。また、その食べ方も生で果肉を食べるものから、アイスやケーキ、
チップスに加工したものなど様々。伝統的にはカオニャオ・ドリアンというドリアンにモチ米を添え、ココナッツミルクをかけた
ものが人気があります。